【動画あり】“並ばないレジ” 増やす「イオン」。待ち時間回避ともう一つの目的

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レジに並ばずに商品を買える「どこでもレジ レジゴー」。レジに並ぶストレスを減らす効果や、買い忘れの防止にも貢献する

イオンリテールはレジに並ばず決済できる「どこでもレジ レジゴー」の導入店を2022年2月末までに現状比約6倍の100店舗に増やす。19年5月から首都圏の「イオン」や「イオンスタイル」で設置を開始し、10月末で計16店舗に導入した。スーパーマーケット型店舗では商品購入客の3割超が利用。買い忘れが減り、各店舗の売り上げ増につながっている。21年2月には計20店舗に導入する。

レジゴーは店内に設置した専用スマートフォンを使い、買い物客が商品のバーコードをスキャンすると購入商品と金額が表示される。画面上で購入商品を確認できるため買い忘れが少なくなり、購入総額も一目で分かる。その後、専用レジで支払いコードをスキャンし、クレジットカードや現金で支払う。食料品売り場で稼働しており、来店客の利用も増加している。特に「ファミリー層が多い店舗は利用率が伸びている」(山本実執行役員システム企画本部長)。

レジゴーは北欧などの小売業者が運用しているレジシステムを参考に、イオンリテールが開発。レジ待ちを回避するだけでなく、「遊び感覚も体験でき、お客さまに買い物を楽しんでもらう」(山本執行役員)目的も持たせた。利用者は子ども連れの比較的若い世代のほか、高齢者も多いという。画面操作をわかりやすくしたことが寄与した。利用者のリピーター率は52%で「他の人にも薦めたい」との声が多い。

現状では専用スマホを使っているが、今年度内には自分のスマホに専用アプリ(応用ソフト)をダウンロードして使えるようにする計画。レジゴー利用者にポイントを付与するなどのキャンペーンも始める。

利用拡大には認知度も重要になるため、同一エリア内で集中的に導入していく。「システムのメンテナンスを含め、集中的な導入が良い」(同)とみる。

イオングループ傘下のカスミは自分のスマホカメラを使う「スキャン&ゴー」を展開しているが、レジゴーとのシステム統合などの計画はなく、まずはそれぞれのシステム導入店を増やす計画だ。

日刊工業新聞2020年11月5日

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