日立が生体認証でキャッシュレス決済。売上高100億円を狙う

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指静脈などの生体情報を一度登録するだけでキャッシュレス決済ができる

日立製作所は、生体認証を活用し本人認証やキャッシュレス決済を安全に実現するクラウド基盤サービスの提供を始めた。ユーザーは指静脈などの生体情報と自身のクレジットカード情報をひも付ける登録を一度行えば、対応施設でキャッシュレス決済やチケットレス入場が可能になる。日立は飲食店やイベント主催者、レジャー施設などに同サービスの採用を提案する。価格は個別見積もり。5年間で100億円の売り上げを目指す。

日立が提供する「生体認証統合基盤サービス」は、ユーザーの生体情報を暗号化した上で登録し、必要時に照合して本人を特定する独自技術「公開型生体認証基盤(PBI)」に、決済連携や商業施設の入退場管理機能などを付加する。今後は対応する生体情報に顔や虹彩などを追加する計画。

PBIではユーザーの生体情報を復元できない形に変換してクラウド上に登録するため、生体情報そのものはシステム内に保存されず、情報漏えい時でも安全性を担保できる。

日立は横浜事業所(横浜市戸塚区)で12月初旬に、指静脈情報とクレジットカード情報をひも付けたキャッシュレス決済を食堂やカフェで導入予定。

日刊工業新聞2020年10月30日

COMMENT

狐塚真子
編集局第一産業部
記者

数秒で支払いを完結できる同技術。最近ではスマホを使った決済やチケット表示も一般的になっていますが、今後、同サービスを採用する飲食店やイベントが増えれば、正真正銘”手ぶら”な買い物・イベント参加が実現しそうです。

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