日系乗用車メーカーの世界生産が14カ月ぶりプラスに、トヨタの中国は49%増!
9月は前年同月比1・7%増
乗用車メーカー8社が29日発表した9月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比1・7%増の241万5940台だった。2019年7月以来14カ月ぶりにプラス。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新車需要が減退するなど、生産活動が一時停滞したが、5月の同6割減を底に米国、中国がけん引し、回復基調にある。トヨタ自動車は新型車効果もあり過去最高を記録した。
海外生産は同2・5%増の162万4684台だった。中国ではトヨタがセダン「カローラ」などが好調で同48・5%増の16万4563台。ホンダはセダン「シビック」などが増え、同33・9%増の18万9060台で過去最高となった。
米国ではトヨタがセダン「カムリ」がけん引し、同12・2%増の11万2916台。ホンダは同5・6%増の10万2112台。SUBARU(スバル)はスポーツ多目的車(SUV)「アウトバック」が増加し、同32・5%増の3万4771台と過去最高を記録した。
また、インドではスズキが前年に落ち込んだのを受けて反動増となり、同25・7%増の16万6040台と伸ばした。
国内生産は同0・3%増の79万1256台で14カ月ぶりにプラス。トヨタは世界市場の回復を受け、SUV「ハリアー」などの新型車がけん引し、同4・5%増の30万5628台だった。ダイハツ工業は小型SUV「ロッキー」などが好調で、同9・5%増の9万1818台と過去最高。
2020年度上期(4―9月)の世界生産は、前年同期比29・1%減の978万8870台で1000万台を割り込んだ。新型コロナの影響で各国の生産、販売活動が停滞したことが大きい。