米市場が回復鮮明に! 日系自動車メーカー4社が7カ月ぶりに前年実績超え

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マツダ米国公式サイトより

米国の自動車販売は新型コロナウイルスの影響による落ち込みから回復傾向が鮮明になっている。日系自動車メーカー4社合計の9月の米新車販売台数は前年同月比15・4%増の約41万台と、7カ月ぶりに前年実績を上回った。米国市場全体では同6%増の約135万台(推定値を含む)。前年に比べ9月の営業日数が2日間多かったことも販売増にプラスに働いた。(西沢亮)

日系メーカー4社がそろって前年実績を上回るのは2月以来7カ月ぶり。各社の9月の販売はトヨタ自動車が同16・2%増、ホンダが同11・5%増、SUBARU(スバル)が同16・3%増だった。マツダはスポーツ多目的車(SUV)の新車効果などもあり、同28・7%増と2カ月ぶりに増加に転じた。

調査会社のマークラインズによると、米国市場全体の9月の新車販売は同6・2%増と、新型コロナ感染拡大以降初めて前年実績を上回った。祝日「レーバーデー」を含む週末が、今年は9月になったこともプラスに作用した。車種別ではピックアップトラックやSUVなどの小型トラックが同11・6%増の約103万台、乗用車が同8・2%減の約32万台。米国メーカーが得意とする小型トラックがけん引した。

月次の販売実績を開示していない日産自動車と三菱自動車を含めた日系6社合計の7―9月期の米新車販売は、前年同期比13・6%減の約144万台だった。下げ幅は4―6月期の同34・5%減と比べ改善した。

メーカー別ではマツダが同6・9%増、三菱自が同1・6%増と2社が増加した。トヨタは同11・0%減、ホンダは同9・5%減、日産は同32・4%減、スバルは同8・8%減と4社がマイナスとなった。中でも日産は個人向けと比べ、収益性が低いレンタカー会社などの法人向けフリート販売の比率を下げるなど、構造改革の一環として取り組む販売適正化の影響を受けたとみられる。

野村証券の桾本将隆アナリストらは6日付のリポートで、2020年の米国新車販売見通しを従来予想比30万台引き上げ、前年比16%減の1440万台に上方修正した。想定を上回る需要回復の要因として、低い自動車ローン金利や労働市場の継続的な改善などに支えられたとみる。

一方、移動ニーズの低迷などにより減少するフリート販売については「21年後半にかけてワクチンが広く入手可能になり、出張や旅行が回復するにつれ回復し始める」と予想する。

日刊工業新聞2020年10月21日

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