アイリスオーヤマが“家電ホームセンター”づくりを着々と進めるワケ

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炊飯器コーナー周辺に調理家電やコメなどを置くなど利用しやすい売り場にした(ダイシン幸町店の家電コーナー)

巣ごもり特需が寄与、30―40代の女性ターゲット

「巣ごもり需要」を捉える―。アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山晃弘社長、022・221・3400)は、グループのホームセンター「ダイシン」の売り場で家電製品を前面に打ち出した“家電ホームセンター”づくりに力を入れている。2020年2月に改装・オープンした旗艦店「幸町店」(仙台市宮城野区)では白物家電などの販売がコロナ禍でも好調。10月には「桂店」(同泉区)の全面改装に着手し、家電ホームセンターを着々と広げていく。(仙台・大矢修一)

【冷凍庫が人気】

ダイシンはアイリスグループのアイリスプラザ(仙台市青葉区)・ダイシンカンパニーが宮城県内で、現在15店を展開する。幸町店に本部を置き、同店は2月に約4000万円を投じて改装した。アイリスが供給する家電製品の種類が広がる中、30―40代の女性をターゲットにした売り場構成とし、家電ホームセンターの「モデル店舗に位置付けた」(山田憲弘ダイシンカンパニー社長)。

幸町店の売り場面積は約5950平方メートル。そのうち約20%をエアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機などの家電製品が占める。改装オープンから約半年。白物家電の売り上げは前年同期に比べ約4・5倍、エアコンは約2・5倍の伸びを示している。新型コロナウイルス感染症の販売への影響が懸念されたが、「『巣ごもり』需要の拡大などが大きく寄与している」(山田社長)という。特にアイリス製の家庭向け冷凍庫がコロナ禍の中で売れており、しばらく人気が続きそうだ。

幸町店では家電コーナーを含む売り場の約半分が女性客を意識した構成で、店舗入り口正面には炊飯器コーナーを配置。その周辺に調理家電やコメなどを置くなど、利用しやすい売り場にした。また女性客らとともに訪れる子どもたちにも楽しめる店舗にするため、メダカコーナーなど子どもたちが興味を引く工夫も施した。

【店づくり横展開】

幸町店に続き、新しい家電ホームセンターの店づくりを桂店にも導入する。同店の改装は10月中旬に着手し、11月初旬にもオープンする予定。投資額は幸町店と同様に約4000万円を見込む。

アイリス製家電の新製品が充実する中、今後も家電ホームセンターづくりを段階的に進める考えだ。

日刊工業新聞2020年9月16日

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