自分だけの防音空間、段ボールで演出

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東亜無線電機が開発した特殊吸音材を組み込んだ1人用防音室「音守」

東亜無線電機(大阪市浪速区、江見佳之社長、06・6644・0117)は、特殊吸音材を組み込んだ個人用防音室「音守(おともり)」を開発した。8月4日に受注を始める。段ボール製で総重量約30・5キログラム。成人男性1人で40分程で組み立てられる。隣室や屋外への音漏れを抑え、リモートワークなどに集中できる。価格はオープンだが、17万円前後を想定。年間500台の販売を目指す。

「音守」室内で70デシベルの騒音を発生させた試験では、特殊吸音材の効果で18デシベルの音漏れ低減効果を確認した。標準装備として、換気用ファンやLEDライト、段ボール素材のテーブルを用意。周囲を気にせず作業できる。

東亜無線電機通販サイトで発売し、他社販売店を通じての販売も目指す。

サイズは高さ194センチ×横幅91・5センチ×奥行き121センチメートル。表面にフィルム加工を施し、デザイン性を高めた。9月にもIoT(モノのインターネット)技術を活用し、在室の有無や温度など室内状況を遠隔管理できるシステムをオプションで追加する計画だ。

新型コロナウイルス感染拡大によるライフスタイルや働き方の多様化を捉え「屋内で自分だけの快適な空間を過ごせるニーズに応えたい」(江見社長)とし、テレワークやウェブ会議、動画編集、音楽・ゲームなど、幅広いニーズや年代層を想定する。

同社は1951年設立で電子部品・機器の技術商社。IoTを使ったネットワークソリューション事業も手がける。年商約58億円。

日刊工業新聞2020年7月31日

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