10分で作れる段ボール製ベッド、災害対応向けに価格は3980円なり
東鈴紙器(相模原市中央区、鈴木和弥社長、042・774・0488)は、避難所などで使う災害対応設備分野に参入した。第1弾として誰にでも簡単に作れる段ボール製ベッドを発売した。今後はユーザーニーズに応じ、得意の段ボール加工技術を使った災害対応製品を開発する。ベッドは自治体や企業を対象に年間2000台の販売を目指す。
段ボール製ベッドのサイズは組み立て時に高さ1200ミリ×奥行き960ミリ×幅2000ミリメートル。箱6ケースと仕切り6組、ついたて2組の構成。自社通信販売サイトで販売し、価格は3980円(消費税抜き)。
横を仕切りで見えなくしたり天蓋(てんがい)付きにしたりできる。収納は、ついたてになる段ボール1箱に収めることができ、組み立てはセットに同梱したガムテープで1人でも10分ほどで作れる。寝床部は高さ400ミリメートルあり、床のほこりの影響が少ない。一般的な段ボールが材料で、リサイクルなど処分が比較的容易なことも特徴という。
東鈴紙器は自動車部品などを梱包(こんぽう)する段ボールなどの製造が主業務。新市場開拓の一環で、段ボール製家具などの販売を始めた。災害対応関連分野は社会貢献策も兼ねているという。感染症対策の間仕切りなど、要望があれば対応していく。
日刊工業新聞2020年6月9日