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つい開けてみたくなる?キリンビバが採用した新しい段ボール

独自の9本入りカートン「パパッと片付くダンボール」
つい開けてみたくなる?キリンビバが採用した新しい段ボール

「パパッと片付くダンボール」は2通りの開け方が可能

 キリンビバレッジは2リットルペットボトル入り飲料で、独自の9本入りカートン「パパッと片付くダンボール」の対応品目を拡大する。アマゾンのネット通信販売用「アルカリイオン水」で採用してきたが、これを全ネット通販に拡大したほか、茶飲料「生茶2リットル」と紅茶飲料「午後の紅茶おいしい無糖2リットル」でも採用する。さらに採用範囲の拡大を順次検討する。同カートンは使用と処理の簡単さが人気で、対応商品の売り上げが増えている。同社では消費者のリピート率向上にもつながるとみている。

 パパッと片付くダンボールは、通販配送用カートンで段ボールの使用と処理を容易にするために開発した。消費者のストックする環境に応じて上方と横方向の2通りの開け方が可能。簡単にたためて1枚ずつをロックしてスリムに収納できる。

 2018年秋にアマゾン向けのアルカリイオン水2リットル(9本入り)で導入。アルカリイオン水全体の18年売り上げは前年並みに対し9本入りカートンは前年比約2倍の売り上げだった。19年1―4月期でもネット通販の9本入りカートンは前年同期比で8%増と好調を維持している。

 これを踏まえ採用の拡大を決めた。アルカリイオン水では19年3月末から全ネット通販向けに展開。さらにアマゾンとアスクル向けで生茶2リットルと午後の紅茶おいしい無糖2リットルをテスト展開を始めた。状況をみながら本格採用に移行する。

 従来のネット通販向けでは6本入りが基本だった。配送コストなどを考慮しまとめた状態で消費者に提供するため、16年から9本入りカートンを導入した。さらに18年に使用・処理しやすい改良型を開発した。
日刊工業新聞2019年5月17日

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