自動追従でゴミ収集の人手削減?三菱ふそうのEVトラック
三菱ふそうトラック・バスは、小型電気トラック(EVトラック)「eキャンター」をゴミ収集車の仕様に改良したコンセプトトラック(写真)を公開した。電動車の利点である静粛性に加え、搭載したセンサーなどにより車外にいる作業員に自動追従できるようにした。ゴミ収集の人手を減らすことができる。今後さらに検証や改善を進める。実用化の時期は未定。
公開したのは「eキャンター・センサーコレクト」。車両に4個の光センサー「LiDAR(ライダー)」と、16個の短距離超音波センサーを搭載。人や障害物を正確に認識した車両が、作業員と一定距離を保ちながら追従したり、待機したりする。作業員はスマートフォン式の端末で車外から車両を操作できる。ゴミ収集中の専任運転手が不要となり、省人化を図れる。
同日会見した開発本部長のアイドガン・チャクマズ副社長は「ゼロエミッション(温室効果ガス排出ゼロ)分野での技術革新は当社や(親会社の)独ダイムラー・トラックにとって世界的な取り組みだ」と話した。
日刊工業新聞2020年7月31日