KDDIの新しい働き方、座席は社員数の6割!

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写真はイメージ

KDDIはウィズコロナ時代の新しい働き方の実現に向け、座席数を在籍社員数の約6割に減らした新拠点を虎ノ門ヒルズビジネスタワー(東京都港区)に開設する。東京・飯田橋の本社にある法人向けサービス部門を8月7日から順次、新拠点に移転させる。オンライン会議ツールを充実させるほか、複数のクラウドサービスの活用を想定し、高度なセキュリティーシステムを導入。社員自ら多様な働き方を実践できる環境を整備する。

日刊工業新聞2020年7月20日

「5G」でオフィスビルDX

KDDIは、第5世代通信(5G)を用いたオフィスビルのデジタル変革(DX)に向け三井不動産と連携した。2021年4月をめどに日本橋室町三井タワー(東京都中央区)など三井不動産のオフィスビルに5G環境を構築する。高速大容量、低遅延、同時多数接続という5Gの性能を生かし、次世代テレワークと組み合わせたオフィス利用者の働き方改革につなげる。

「遠隔地にいる社長が、まるで目の前にいるかのように講演」―。KDDIは複数台のカメラで、さまざまな角度から撮影した人物の映像を高精度の3次元コンピューターグラフィックス(3GCG)に加工し、遠隔地の仮想現実(VR)端末へ5Gでリアルタイム配信する実証実験を月内に始める。

同社はすでにプロ野球の試合会場の観客席に5Gエリアを構築。バッターボックスをさまざまな角度から撮影する16台のカメラの映像を加工して好きなアングルで視聴できる「自由視点映像」のリアルタイム配信に成功している。

この技術を応用し、KDDIの5Gビジネス開発拠点「KDDIデジタルゲート」(東京都港区)に3GCG映像を撮影する「テレプレゼンスシステム配信ブース」を設置。東京・飯田橋のKDDI本社に配信する実証を行う。この技術は三井不動産のオフィスビルに採用予定。講演者や社員が会場に行かずに仕事場や自宅で臨場感のある講演をリアルタイムで視聴可能なため、コロナ禍対策として企業の製品発表会や株主総会など向けの需要が期待できそうだ。

5G環境を構築する三井不動産のオフィスビルでは、開発中の製品を拡張現実(AR)で立体的に表示したり遠隔地にいる社員も違和感なく参加したりできるバーチャル会議システムも導入予定。オフィスビル内のシェアオフィス利用者に5G端末を貸しだし、場所や時間にとらわれない働き方を実践してもらう取り組みも行う。「実証でリアルな課題を見つける」(KDDIの野口一宙5G・IoTサービス企画部部長)ことで、早期実用化につなげる。

(取材・苦瓜朋子)

日刊工業新聞2020年7月15日

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