燃料電池バスを実用化!三井物産出資のポルトガル社、欧州各国に販売

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既に試作車として1台を組み立て済み。さらに1台の試作車を生産中

三井物産が出資するポルトガルのカエタノ・バスは、2020年度中にも燃料電池(FC)バスの実用化を目指す。FCスタックはトヨタ自動車から供給を受けている。既に試作車として1台を組み立て済みで、さらに1台の試作車を生産中という。ポルトガルやドイツ、フランス、オランダなど、主にFCバスの普及が進む欧州各国を中心に販売していく考えだ。

三井物産は17年にカエタノ・バスに約40%出資した。同社は欧州を中心に、電気自動車(EV)による空港バスで高いシェアを持つ。

FCバスは、右ハンドルと左ハンドルのタイプを各1台試作。左ハンドルのものはポルトガル、ドイツ、フランスで、右ハンドルは英国とアイルランドでそれぞれ20年末ごろに実証実験を行う予定。

三井物産によると、FCバスは車両価格や水素価格の改善が必要であるものの、航続距離や水素充填時間で現在普及するディーゼル・CNG(圧縮天然ガス)バスと同程度の能力があるという。この点で制限が生じるEVバスと比較した場合、FCバスを保有・運行することで、バス運行者は運行計画や保有台数を維持できる利点がある。

将来的には、観光バスなどの長距離路線や、気象条件が厳しく冷暖房でのエネルギー消費が多い地域での需要増加が期待できる。

三井物産はEVや燃料電池自動車(FCV)関連で、カエタノ・バスのほか、高級EV車開発の米ルーシッドモーターズ、電池システム開発の仏フォーシーパワーなどに出資している。

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