ホンダはGMと合意…EV開発加速、抜け出す連携はどこか

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米GMが開発したEV用プラットフォーム(車台)

電気自動車(EV)開発を巡る動きが加速している。ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)はホンダ向けにEV2車種を共同開発することで合意した。GMのEV用車台をベースに開発し、ホンダが2023年後半をめどに北米で販売する。EV開発ではトヨタ自動車が中国の比亜迪(BYD)と共同開発に乗り出した。日産自動車は連合を組む仏ルノーや三菱自動車と協力する。連携で開発を効率化し、地域に応じた車種の早期投入などを目指す。(取材・西沢亮)

ホンダとGMはGMのEV用車台と電池をベースに、ホンダ向けEV2車種を共同で開発。ホンダは外観や内装といったデザイン、乗り心地などの運転特性は自ら手がける。

開発するEV2車種は、GMの北米工場で生産し、ホンダが米国とカナダで販売する。共同開発や部品の共通化だけでなく、量産効果をGMの工場を活用することで引き出す。

一方、ホンダは小型EV「ホンダe」を独自開発し、20年に欧州や日本市場への納入を予定する。北米市場では日本などと比べ「大型で航続距離が長い仕様が求められる」(同社広報)とし、GMとの提携で開発や生産を効率化する。

ホンダは声明でGMとの提携について「さらなる進展の可能性も協議している」と指摘。両社は既に燃料電池、EV用電池、自動運転によるライドシェア(相乗り)向け専用車の開発で連携している。

EV開発を巡ってはトヨタが19年にBYDとの共同開発契約を締結。20年代前半にトヨタブランドでEV2車種を中国市場に投入し、車載用電池の開発で連携する。またトヨタは中国の車載用電池メーカー寧徳時代新能源科技(CATL)と新エネルギー車(NEV)用電池を共同開発するほか、SUBARU(スバル)とは中・小型EVの専用車台の開発で合意する。

日産は20年度以降にEVの品ぞろえの拡充を計画。ルノーや三菱自との企業連合でも日産のEV技術を活用し、同社幹部は「EVの先駆者として引き続き業界をリードしたい」としている。

日刊工業新聞2020年4月6日

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