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“巣ごもり需要”は一部だけ・・・家電の復活はいつ?

 

白物家電と、薄型テレビなど黒物家電の5月の国内出荷実績がそれぞれ18日に発表され、双方とも8カ月連続で前年同月を下回った。引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きい。調理機器、薄型テレビなど一部品目は“巣ごもり”需要を捉えて堅調に推移している。

 

日本電機工業会(JEMA)の調査によると、5月の白物家電の国内出荷額は前年同月比8・8%減の1941億円。製品別では、エアコンが同13%減の793億円で8カ月連続マイナス。冷蔵庫は同11・2%減の290億円と2カ月ぶりに前年同月を下回った。

 

一方で、洗濯機は同1・4%増の283億円で6カ月ぶりのプラス。電子レンジやIHクッキングヒーターなど一部の調理機器も、外出自粛による内食増加で堅調に推移した。

 

電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた5月の黒物家電を主とする民生用電子機器の国内出荷額は、同23・9%減の719億円だった。オーディオ関連機器やカーAVC機器が大幅減だった。

 

薄型テレビを含む映像機器の出荷額は同8%減の384億円だった。薄型テレビのみの出荷台数は同16・8%増の36万3000台。特に高付加価値製品が好調だが、小型サイズも前年同月に近い水準まで回復した。巣ごもり需要が大きな後押しとなっている。

日刊工業新聞2020年6月19日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
冷蔵庫やエアコンについては今後持ち直す可能性も。猛暑対策で例年梅雨前から出荷が伸びています。テレビは買い換え需要もあり高付加価値製品の出荷が好調でしたが、前月苦戦していた小型サイズも増えてきました。外出自粛でテレビの利用機会が増えている中、家庭内で見たい番組が合わないので一人用のテレビを買うといったケースもあるようです。

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