デンソーの営業利益は8割減、新型コロナの影響430億円
20年3月期の予想を下方修正
デンソーは2020年3月期連結業績予想(国際会計基準)を下方修正した。営業利益は1月予想比2190億円減の610億円(前期比80・7%減)、売上高は同1100億円減の5兆1500億円(同4・0%減)に見直す。燃料系部品の品質費用の引き当てや、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外の工場停止、生産調整が響く。
税引き前利益は同2290億円減の890億円(同75・0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は同1570億円減の680億円(同73・3%減)とした。為替レートは1ドル=109円、1ユーロ=121円を前提とする。
営業利益のマイナス要因は、燃料ポンプ関連製品の品質費用引き当てで1800億円、新型コロナで430億円。市場減速に伴う設備投資などのコスト圧縮による40億円のプラス効果も織り込んだ。
日刊工業新聞2020年4月27日