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トヨタ系主要部品メーカーから集められる170人の精鋭、そのミッション

自動運転や電動化の新技術に対応
トヨタ系主要部品メーカーから集められる170人の精鋭、そのミッション

トヨタの電気自動車「eパレット・コンセプト」

デンソーなどトヨタ自動車グループの部品各社は、自動運転と電動化に関する共同出資会社の設立で正式合意し、それぞれの新会社を2019年4月に設立すると発表した。車両制御や駆動部品といった領域で強みを結集し、競争力を高める。

 デンソー、アイシン精機、ジェイテクト、アドヴィックス(愛知県刈谷市)の4社は、自動運転向け統合制御ソフトウエアを開発する「J―QuAD DYNAMICS(ジェイクワッド ダイナミクス)」(東京都中央区)を設立する。資本金は5000万円で、デンソーの隈部肇常務役員が社長に就く。当初の従業員数は約170人の予定。

 出資会社の委託を受ける形で、自動車メーカー向けに車両の統合制御システム開発を支援するソフト開発やサービス提供を行う。将来は数十億―数百億円の売り上げを目指す。

 さらにデンソーとアイシンは、電動車用駆動モジュールを開発販売する「BluE Nexus(ブルーイー ネクサス)」(愛知県安城市)を設立する。資本金は5000万円で、アイシン・エィ・ダブリュの山口幸蔵副社長が社長に就く。従業員数は約200人。

 トランスアクスルやインバーターといった基幹部品をパッケージ化した駆動モジュールを開発し、地域に合わせラインアップをそろえる。将来は数千億円の売り上げを目指す。
日刊工業新聞2018年12月27日の記事を一部修正

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