“コロナ禍”も来年新卒の内定率は過去最高、「学生は落ち着いて活動を」

企業側の求人熱は高いも動きは流動的

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企業と会える機会はなくなったが…(写真はイメージ)

リクルートキャリアの研究機関「就職みらい研究所」が14日発表した就職プロセス調査(2021年卒)「2020年4月1日時点 内定状況」によると就職内定率は、前年同月比9・8ポイント増の31・3%と過去最高となった。新型コロナウイルス感染症の影響で説明会が延期になるなど「企業と会える機会はなくなったが、各企業の採用活動が進んでいる様子がうかがえる」(増本全所長)とした。

2月以降、月を追って前年との内定率差が広がっている。同研究所の大学生の調査モニターを対象に調べたところ、“コロナ騒ぎ”が国内で広がり出した2月1日時点では9・0%と3・2ポイントの差だったが、3月1日時点では15・8%と差が7・1ポイントに拡大していた。

1日時点のインターンシップ(就業体験)経験者の内定率は20年卒比10・2ポイント増の36・2%。未経験者は同7・1ポイント増の20・7%で、どちらも上向いた。業種別に見ると、情報通信業が同4・3ポイント増の29・9%とトップ。次いでサービス業等が同5・3ポイント増の18・0%。一方、製造業(機械以外)は7・9%と同2・9ポイント減、機械器具製造業が8・7%と同0・4ポイント減となるなど業種差が見られた。

総じて企業側の求人熱は高いといえ、増本所長は「学生は落ち着いて活動をすべきだ」とする。ただ、新型コロナの影響で採用活動の終了予定時期を変更するなど企業の動きは流動的で、学生には採用スケジュールのこまめな確認が必要だとしている。

新型コロナ/新卒採用に43%「影響」 アデコ調べ

スイスの人材サービス会社アデコの日本法人アデコ(東京都千代田区)は、同社顧客を対象に新型コロナウイルスの感染拡大による採用活動への影響調査を行った。

それによると、最も影響が出ているのが新卒採用で、43%が「影響が出ている」と答えた。今後出る可能性については、26%が「ある」とした。具体的な影響では「説明会を開催することができない」が57%、「合同説明会・外部イベントが中止になった」が55%だった。

中途採用と派遣採用に関しては「影響が出ている」がそれぞれ21%、14%、「今後出る可能性がある」が同31%、27%で、影響は新卒採用に比べ低いようだ。

企業規模別で見ると、従業員1000人以上の大企業が全ての採用において「影響が出ている」「今後出る可能性がある」との割合が高く、中小企業よりも大企業が採用活動への影響を受けている結果となった。

調査は3月19日―4月1日に人事・採用担当者を対象にインターネットで実施。

日刊工業新聞2020年4月15日

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