就活生へ、世の中には5パターンの仕事しかない。早めに全部経験しておこう

自分に向いている仕事、やっていて楽しい仕事を見つける

 社会には数え切れないくらい多くの職業があります。それらは地域や時代に合わせて新しく生まれたり、消滅したり、統合されたり、分割されたりしているわけですが、それらはすべて5つのパターンに分類されます。

「0ー1」


 まずはゼロからイチを作る仕事。いわゆる「ゼロイチ」などと言われますが、世の中に新しい価値や概念を創造し提供するものです。起業家や企業の新規事業担当者、商品開発担当者などがこれに当てはまります。

 新しいWEBサービスをローンチしたり、新形態の飲食店を作ったり、新しいタイプのイベントを仕掛けたり、という仕事はこれまで市場になかったものを作り出すという意味で、ゼロからイチを作る仕事です。大事なのは新しいアイデアを発想し、それをカタチにする力です。
 

「1ー9」


 次にくるのが1から9まで育てていく仕事です。順調に拡大するベンチャー企業や新しい商品の販路を開拓していく営業のような仕事です。

 すでに存在する商品の完成度をいかに高めるか、既存サービスの売上をどうやって増やしていくか、といことが業務の中心となります。このタイプの仕事で必要なのが現状を理想のカタチに改善する力、つまりPDCAサイクルを素早く、精度高く回すことです。
 

「9-10」


 9まで出来たものを10に仕上げる仕事が次にきます。学校の試験もそうですが、90点から100点の10点を上げるのは非常に骨が折れます。

 商品の細かい部分を改良したり、取扱説明書の細かい表現を修正したりとより完璧なものに仕上げていきます。これは既に商品が市場シェアをある程度とれている大企業に多い仕事です。

数字をさげない


 また、数字が下がらないように踏ん張る仕事もあります。一定水準の商品・サービスを創り上げても消費者の指向の変化、社会環境の変化によって数字下がる圧力が発生します。

 その圧力に対して出来る限り数字が減らないように抗う仕事がこれに当たります。数字を増やす仕事は顧客のニーズと向き合いながら付加価値を付ける仕事ですが、「減らないように抗う」のは現状をいかにして維持するか、という守りの意味合いが強くなります。

「マイナスー0」


 そして最後は、マイナスを0にする仕事です。最低限のラインを下回っている人に対して支援する仕事がこれに当たります。病人を治療する医師や、難民支援を行うNGOなどがここに当てはまります。

 ほとんどの仕事はこの5種類に当てはまります。言い方を変えると世にある仕事はこの5パターンしか無いということです。もちろん同じ会社でも部署や役職によってこのパターンは変わります。

 就職や転職活動ではつい業界や会社名で選びがちですが、9から10の完成形を目指す大企業の中にも、0から1を作る新規事業立ち上げを行う部署はあるわけです。会社のフェーズと個人の仕事のパターンは必ずしも一致するとは限りません。

 学生さんの中には自分が希望する会社に内定をもらうことが就職活動の成功と思いこんでる人がいるかもしれません。しかしながら、私の周りには誰もが羨む大手企業に入社したり、難関倍率をくぐり抜けて国家公務員の試験に合格して官僚になった人もいます。

 しかし、全員が仕事に情熱を持って仕事に打ち込めているわけではありません。そんな彼らはひょっとしたら就職活動にも転職活動にも失敗している人たちなのかもしれません。

 人にはそれぞれ興味がある仕事、興味がない仕事がありますが、この興味は会社が所属する業界や取り扱う商品、サービスに向けられていることが多いのが現状です。

 車に興味があるから自動車会社で働きたい、公共に興味があるから公務員になりたい、という具合です。しかし、それらの興味軸以外に、先述した仕事の5つパターンの中で自分が向いている、やっていて楽しいのはどれか、という選択軸を持ってみるのはいかがでしょうか?

 これからは人生100年時代です。今年就職する人は80歳を超えても現役の可能性もあります。世の中にある5パターンの仕事を、早めに経験し、その中で自分に向いている仕事、やっていて楽しい仕事を見つけることができれば、これから続くであろう長い職業人生を充実したものにできるでしょう。

 大学生のみなさんは今月から就職活動が(表向きには)解禁されました。希望する会社から内定をもらう、という狭い視野で就活をするのではなく、少なくとも60年間続く社会人生活のファーストキャリアをどういう形で始めるといいのか、という広く長い視点でがんばってください。
                     

(文=田鹿倫基・日南市マーケティング専門官)

ニュースイッチオリジナル

田鹿 倫基

田鹿 倫基
03月10日
この記事のファシリテーター

1つの仕事をやり続けるよりも、早めに5つのタイプを経験しておくことで、これからの100年人生を有意義に過ごすことができるかもしれません。

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関口 巽
関口 巽
03月12日
>「マイナスに仕向ける」職場も世の中にはありますので。
そんな会社はない。会社は利益を出すのが命題であり、会社を潰すために経営する経営者などいない

就活生に言いたいとすれば、その利益がきちんと自身に配分される会社を選びなさい、ということかな
三輪 知生
三輪 知生
03月11日
記事への批判はともあれ、「マイナスに仕向ける」職場も世の中にはありますので。
In Sensu
In Sensu
03月11日
Uchida Taro5時間前
の発言を
日刊 太郎13時間前
が引用してるのはなぜ?
後から編集できるのかな。その検証も兼ねて投稿。
そのうち消しますw
坂下 みどり
坂下 みどり
03月11日
は?
労働について、基礎的なことも何も知らない人が思い付きで書いたって、バレバレですよ(苦笑)
もう少し、労働関連の論文や最新ニュースくらいは確認したほうが良いですよ。
Uchida Taro
Uchida Taro
03月11日
人のコラムには表現の矛盾を指摘して、「一事が万事」で終わらせるんですか?

>だいたい、職業ではなく会社を選ぶことを目的としている就活生とやらに、仕事(職業)の分類を解説して何の参考になるの?

あなたが企業風土や仕事の本質を理解してないのだと思いますよ(就活生軽視の発言も気になりますが)。

筆者は、①事業の立案・実行、②事業拡大、③シェア維持のそれぞれで、必要な能力が違うと言っています。
そして自分の行きたい業界・会社が①〜③のどれを重視しがちか考えることは、就活生にとって有意義。

以下は必要な能力のイメージ
①起業然り、社内説得然り、マクロを把握し「このビジネスは当たる」と考え(思い込み)、数字に落とし込むこと等
②製品が品薄になりがちなため、いかに在庫を確保できるか等
③例えば市場の伸びが頭打ちな保険業界等で、①、②と比べ、ある種合理性を超えた営業力等
日刊 太郎
日刊 太郎
03月11日
> 確かに矛盾した表現ですが、言いたいことはそこじゃないでしょ?
> 就活生が直感的に企業のことを捉えるには、良い考え方だと思います。

おかしなところの一例をあげただけのこと。
そこから一事が万事とわかるでしょ。

だいたい、職業ではなく会社を選ぶことを目的としている就活生とやらに、仕事(職業)の分類を解説して何の参考になるの?

若者に広く長い視点を持てとかアドバイスするなら、新卒一括採用の終身雇用みたいな旧態依然の雇用慣習にしがみつかなくてすむ方法でも教えてあげたらいいんじゃない。

  

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