マスク需要に対応し耳掛けテープ増産、マスク約6億枚相当に引き上げ
日清紡テキスタイル
日清紡ホールディングス(HD)傘下の日清紡テキスタイル(東京都中央区、村田馨社長、03・5695・8810)は、医療用マスクの耳掛けに用いる「モビロンテープ」の年産能力を、現在の約2倍となるマスク約6億枚相当に引き上げる。新たな設備を夏に稼働する。投資額は数千万円。医療用マスクの需要が高まっている点に対応した。
モビロンテープは熱可塑性ポリウレタンで、マスクのほか補強や梱包に使われている。一般マスク向けに、リング状にしたテープ(写真)も発売した。
マスク不足対応として、ガーゼの生産を始めた。インドネシアでドレスシャツ用生地の製造ラインを転用し、マスク向けに生産する。約200万枚分を既に受注しており、5月末までに対応する。
日清紡HD傘下の東京シャツ(東京都台東区)は一部の店舗で、形態安定加工を施したドレスシャツ用の綿生地を使ったマスクを発売した。3枚セットで、消費税抜き価格は2990円。月2万枚を販売する。
日刊工業新聞2020年4月14日