【新型コロナ】国に支援要請の可能性も…JR北海道に大打撃
JR北海道は新型コロナウイルスの影響による2020年上期(1―6月)の減収額が約130億円になる見通しだ。すでに1月24日から3月末までの減収額が47億円と試算しているが、これに4月から6月までの減収額83億円が加わる。減収額130億円は同社の年間運輸収入額の約17%に相当する。
島田修社長は「影響が長期化すれば、国に資金繰りの支援をお願いする必要がある」との見通しを示した。同社は3月24日から在来線特急の減便や減車に踏み切っており、現時点で5月6日まで続ける予定。
3月は過去最大規模の減収に
出典:日刊工業新聞2020年3月10日
JR北海道は11日、新型コロナウイルスの影響による旅行需要の大幅な減少を受け、23日―4月23日に特急列車を計656本を減便すると発表した。23日から1日当たり札幌―旭川間で現行の54本を44本に、札幌―東室蘭間で同36本を30本に減らす。
4月6日から1日当たり札幌―函館間で同24本を20本、札幌―帯広間で同22本を18本に減便。編成車両数も減らす。
新型コロナの影響で3月までに47億円の減収になると予想した。鈴木直道北海道知事が2月28日に緊急事態宣言を出して以降、利用客が大幅に減少。3月だけで33億7000万円の減収を予想する。会見したJR北の島田修社長は「会社発足以来、現時点で最大の規模」と、影響額の大きさを指摘した。
日刊工業新聞2020年4月3日