トヨタに全量供給する電池メーカー、来年末に生産能力5割増へ

日本を280万台、中国を40万台に

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PEVEのリチウムイオンバッテリー(同社公式サイトより)

プライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市)の北田真治社長は12日、日刊工業新聞社の取材に応じ、2021年末までに車載電池の世界生産能力を320万台分体制にする方針を明らかにした。PEVEは日本に3カ所、中国に1カ所の生産拠点を持つ。日本を280万台分、中国を40万台分とする計画だ。同社はトヨタに全量を供給しており、トヨタ自動車への供給状況を踏まえると21年末に現状比5割増程度になるとみられる。

PEVEはハイブリッド車(HV)向けに、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池を製造。静岡県内に立地する2カ所の工場はすでに増強済みで、現在、宮城工場(宮城県大和町)の能力増強を進めている。

同工場では第4工場を19年に完成させ、第5工場を今春に稼働する。トヨタの小型車「ヤリス」のHVに搭載する新型リチウムイオン電池などを生産し、生産能力はそれぞれ年20万台分程度。21年には第6、7工場を整備する方針だ。

既存3拠点ではこれ以上の拡張が難しいことから、23年夏にも静岡県湖西市に新工場を建設する計画。現在、土地取得に向けて交渉中で、年産能力は100万台分規模になるとみられる。

中国では江蘇省常熟市の工場敷地内に三つの新棟を建設中で、22年までに順次稼働する予定だ。中国の電動化の動きに対応し、HV用電池の供給体制を強化する。

トヨタはHVや電気自動車(EV)など電動車の世界販売台数を25年に550万台以上とする方針を打ち出している。当初計画より5年の前倒しとなっており、PEVEもこの動きに合わせ安定供給体制の構築を急ぐ。

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日刊工業新聞2020年2月13日

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