トレーニングのパーソナライズ化、アシックスのデジタル基盤が加速する

歩行・走行データを分析

アシックスは運動データを蓄積し、個別ユーザーに適したトレーニングなどを提案するデジタルプラットフォーム(基盤)の構築を加速する。多業種と協業し、アシックス製シューズなどを通じて得られた歩行・走行データを分析、個人の健康改善に生かす。2020年をめどに、ランニングフォーム分析や足首周辺のセンシングなど複数の共同開発案件の事業化を目指す。

デジタルプラットフォームは、ランニングの進捗(しんちょく)状況を管理するアプリケーション(応用ソフト)や歩行姿勢測定システムといったデジタルサービスを通じ、個人の運動データを収集する。データに基づき、トレーニング方法やアシックス製品などを高精度に提案する。個別ニーズに合った製品開発にもつなげる。

カシオ計算機とは歩行・走行フォームを分析し健康を支えるサービスを開発しており、20年から順次事業化する。足の動きの高精度なセンシング技術を持つノーニューフォークスタジオ(東京都千代田区)とは、走行や着地をデータ化するシューズを開発し、20年にも公開する。

アシックススポーツ工学研究所(神戸市西区)には1月、「インキュベーション機能推進部」を設置した。協業先の模索や、研究開発案件の実証実験や運用面の価値評価を行う。

米ボストンの子会社「アシックスデジタル」を通じ、多様なサービスを連携するデジタルプラットフォームの充実を図る。

日刊工業新聞2019年11月19日

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