北大、惑星誕生のカギとなる「星のかけら」生成
北海道大学の木村勇気准教授らの研究グループは、天体が放出するガスから惑星ができる過程を解くカギとなる現象の観測に成功した。宇宙ダスト(星のかけら)と呼ばれる微粒子のうち、地球型惑星の主要な構成成分の一つ「ケイ酸塩」に着目。ロケットの飛行による微小重力実験で、ケイ酸塩微粒子の生成過程を作りだし、必要なデータを得た。宇宙物質の生成過程の解明が期待される。
ケイ酸塩はシリコンや鉄が主な成分。研究グループは、微粒子生成時のガスの温度と濃度を同時に決定できるレーザー装置や、浮遊する微粒子の成分や構造を調べられる赤外分光装置を備えた実験システムを構築。密閉容器内でケイ酸塩を蒸発させることで、高温ガスからケイ酸塩宇宙ダストを模擬した微粒子が生成する過程の観測を目指した。
同システムを搭載した観測ロケットは米国の実験場から打ち上げられ、上空340キロメートルに到達。その間の約8分間の微小重力を利用して実験し、観測に成功した。ドイツ・ブラウンシュバイク工科大学や米航空宇宙局(NASA)などとの共同研究。すでに3回の微小重力実験を実施し、金属微粒子などの生成過程に関するデータが得られている。
ケイ酸塩はシリコンや鉄が主な成分。研究グループは、微粒子生成時のガスの温度と濃度を同時に決定できるレーザー装置や、浮遊する微粒子の成分や構造を調べられる赤外分光装置を備えた実験システムを構築。密閉容器内でケイ酸塩を蒸発させることで、高温ガスからケイ酸塩宇宙ダストを模擬した微粒子が生成する過程の観測を目指した。
同システムを搭載した観測ロケットは米国の実験場から打ち上げられ、上空340キロメートルに到達。その間の約8分間の微小重力を利用して実験し、観測に成功した。ドイツ・ブラウンシュバイク工科大学や米航空宇宙局(NASA)などとの共同研究。すでに3回の微小重力実験を実施し、金属微粒子などの生成過程に関するデータが得られている。
日刊工業新聞2019年10月9日