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プラスチックの表面酸化で金属と接着、メッキなどに応用へ

阪大が技術開発
プラスチックの表面酸化で金属と接着、メッキなどに応用へ

メッキがはがれにくくメッシュなど複雑な構造にも応用できる

 大阪大学大学院工学研究科の浅原時泰特任准教授と麻生隆彬准教授、宇山浩教授らは、プラスチックの表面を酸化させて金属と接着する技術を開発した。常温常圧で二酸化塩素により表面を酸化させると、疎水性が軽減して金属との親和性が向上する。さまざまな種類の樹脂に適用でき、汎用性が高い。クロム酸を使わない環境負荷が低いプラスチックへのメッキや、レトルト食品などのパウチ袋などに応用できる。

 研究グループは、二酸化塩素でメタンを酸化させて変換率99%でメタノールを得る技術を応用した。加熱装置上の容器にプラスチックと二酸化塩素の発生源を入れてふたをし、紫外線を当てる。光によって二酸化塩素分子の構造が変わり、反応性が高まりスムーズにプラスチック表面が酸化する。

 安全で低コストの処理ができる。ポリエチレンやポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ乳酸など多様な樹脂に対応する。

 同手法でプラスチック表面を酸化すると、メッキがはがれにくくなる。従来、プラスチックへのメッキをはがれにくくするには、クロム酸と硫酸の混合液で表面を粗くするエッチング工程が必要で、環境負荷と手間がかかっていた。メッシュなど複雑な構造のメッキもしやすくなる。接着剤を使わない金属とプラスチックの接着もできる。
             
日刊工業新聞2018年8月30日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
今回の接着技術は、軽量化が求められる自動車部品や電子機器のフレキシブル基板、建材や家電のデザイン性向上など広い分野で応用が期待できそう。今後、広い面積での処理や用途に応じた長期間の耐久性確保などに取り組み、実用化を図るという。

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