NTTが東京五輪向けに提供する「高密度Wi-Fi」の実力

収容人数6万8000人の半分が携帯端末で同じ映像を見ても円滑に閲覧可能に

 NTTは20日、2020年の東京五輪・パラリンピックの会場となる五輪スタジアム(新国立競技場)と東京スタジアム(東京都調布市)で、世界最高水準の観客向け高密度Wi―Fi(ワイファイ)を実現すると発表した。五輪スタジアムでは約1300台のワイファイ・アクセスポイントを設置し、収容人数6万8000人の半分が携帯端末で同じ映像を見ても円滑に閲覧可能にする。

 NTTグループの社員2万人規模で五輪に向けた通信サービスとセキュリティーを手がける。従来は別々に行っていた五輪用のITシステムと通信網のサイバーセキュリティーを連携させ、一括管理する。これにより、16年のリオデジャネイロ五輪で約120億回あったサイバー攻撃への対応を強化する。

 五輪後を見据えた次世代サービスも準備する。NTTドコモとNTTファシリティーズがバレーボールの会場となる有明アリーナ(東京都江東区)運営権を21年から25年間取得する予定。同アリーナの観客向けに自動チェックインや飲食物の自動予約・支払いなどのサービスを展開する。

 東京メトロが持つ改札口の入退場人数や電車のダイヤ情報と、NTTドコモの携帯電話から得られる人流データを掛け合わせて、駅の各出口の混雑情報、混雑した場合の競技場までの最適ルートを利用者に提供する。「階段や段差を通らずに車いす利用者が競技場まで行けるルート検索も提供する」(澤田純社長)予定だ。

日刊工業新聞2019年6月21日

  

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