日本製鉄の衝突しても船体に穴が開きにくい鋼板
今治造船のタンカーに供給
日本製鉄が開発した衝突安全性の高い船舶向け鋼板「エヌセーフ・ハル」と高耐食性鋼板「NSGP1」「同2」が、今治造船(愛媛県今治市)が建造中の大型原油タンカーに採用された。3製品の同時採用は初めて。使用量は4隻分で計4万8000トンに上り、2020年秋に1番船が完成する見込み。
今治造船がギリシャの海運会社、ナビオスグループから受注した載貨重量31万トン級の超大型原油タンカー4隻に、日本製鉄の鋼板3種が採用された。エヌセーフ・ハルは貨物油・燃料タンク側部の船側外板などに1隻当たり約3000トン、NSGP1と同2は貨物油タンクに合わせて1隻当たり9000トン程度それぞれ使われる。
エヌセーフ・ハルは延び特性が従来型鋼板の規定要求値より5割以上高く、船が衝突しても船体に穴が開きにくい。大型バラ積み船を中心に、12隻で計2万トン超の受注実績がある。NSGP1と同2は塗装を施さなくても高い防食性を得られるため、船の建造費や維持・管理費用を抑えられる。これまでに10隻以上の原油タンカーに採用され、受注量は計3万トンを超す。
今治造船がギリシャの海運会社、ナビオスグループから受注した載貨重量31万トン級の超大型原油タンカー4隻に、日本製鉄の鋼板3種が採用された。エヌセーフ・ハルは貨物油・燃料タンク側部の船側外板などに1隻当たり約3000トン、NSGP1と同2は貨物油タンクに合わせて1隻当たり9000トン程度それぞれ使われる。
エヌセーフ・ハルは延び特性が従来型鋼板の規定要求値より5割以上高く、船が衝突しても船体に穴が開きにくい。大型バラ積み船を中心に、12隻で計2万トン超の受注実績がある。NSGP1と同2は塗装を施さなくても高い防食性を得られるため、船の建造費や維持・管理費用を抑えられる。これまでに10隻以上の原油タンカーに採用され、受注量は計3万トンを超す。
日刊工業新聞2019年5月27日