Wi-Fi測位精度が10倍に、村田製作所が通信モジュールで攻める

米ベンチャーと開発

 村田製作所は、米スタートアップ企業のロシックス(カリフォルニア州)と、Wi―Fi(ワイファイ)を活用した高精度なローカル測位システム(LPS)向けの通信モジュールを共同開発した。ロシックスが持つアルゴリズムを用いることで、測位精度が既存のワイファイを使った測位システムに対し約10倍向上した。倉庫や工場内の資産・在庫をより正確に把握、追跡でき、従業員の作業効率も向上が見込めるため、物流施設提供会社などに売り込む。

 実証実験を進め、早ければ2020年にも通信モジュールの量産を始める。固定局(アンカー)とタグは、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)を予定する。アンカーやタグの価格は個別見積もり。

 開発した通信モジュールの測位精度は見通せない場所で複数の電波が跳ね返る環境下でも1メートルという。1時間に1回測位した場合の電池持続期間は約半年で人やモノのトラッキング用として1秒間に1回測位した場合は数週間。

 村田製作所が18年に出資したロシックスは、独自技術により、企業のデジタル変革(DX)向けソリューションを開発している。

 ロシックスは通信モジュールの共同開発に先行して、ワイヤレスカメラを活用した物流施設向けソリューション「スマートドック」の提供を4月末から始める。庫内オペレーションの効率化やトラック待機時間の短縮、作業車の生産性の向上を支援するソリューションとして提供する。

日刊工業新聞2019年4月18日

  

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