ヤマハ発動機が“つながるバイク”で狙う世界市場
2020年メドに欧州などに先行投入
ヤマハ発動機は、通信機能を搭載した「コネクテッド(つながる)バイク」に本格参入する。2020年をめどに主要市場である欧州や東南アジアで先行投入する方針。バイクから取得した情報を生かした新サービスで差別化し、世界シェアの拡大を狙う。実車から取得した情報はフィードバックし、需要を的確に捉えた商品開発にも生かす。
20年以降、複数モデルの投入を計画する。すでに欧州向け人気機種「TMAX」の上位モデルに位置情報などを活用した盗難防止機能を搭載している。今後、小型から大型までさまざまなコネクテッドバイクを商品化し、本格的なデジタルマーケティングに乗り出す。
車体やエンジンの状態から走行距離や燃費、振動、位置などの数百に及ぶ情報を得られるという。今後、情報を活用するための基盤を整備し、具体的なサービスの内容を詰める。当初はメンテナンス時期を知らせたり、盗難車の場所を知らせたりするサービスを想定しているという。
例えば、従来の点検は6カ月、1年など定期的に案内している。しかし、走行距離やエンジン情報があれば、車体の状況に応じた案内が可能となる。ユーザーが気付かない不具合を知らせることもできる。さらに顧客情報と組み合わせることで、最適なオプションやイベント案内など、さまざまな提案が可能になる。
取得した情報は車両開発にも生かす。実車情報を得ることで、実際の走行シーンに適した機能の強化や追加が可能になり、商品の競争力強化につながる。さらに将来は、マリン製品や電動アシスト自転車などバイク以外の製品のコネクテッド化も進め、潜在ニーズの掘り起こしや効率の良い販売促進活動、需要予測による生産効率化などへつなげる考えだ。
20年以降、複数モデルの投入を計画する。すでに欧州向け人気機種「TMAX」の上位モデルに位置情報などを活用した盗難防止機能を搭載している。今後、小型から大型までさまざまなコネクテッドバイクを商品化し、本格的なデジタルマーケティングに乗り出す。
車体やエンジンの状態から走行距離や燃費、振動、位置などの数百に及ぶ情報を得られるという。今後、情報を活用するための基盤を整備し、具体的なサービスの内容を詰める。当初はメンテナンス時期を知らせたり、盗難車の場所を知らせたりするサービスを想定しているという。
例えば、従来の点検は6カ月、1年など定期的に案内している。しかし、走行距離やエンジン情報があれば、車体の状況に応じた案内が可能となる。ユーザーが気付かない不具合を知らせることもできる。さらに顧客情報と組み合わせることで、最適なオプションやイベント案内など、さまざまな提案が可能になる。
取得した情報は車両開発にも生かす。実車情報を得ることで、実際の走行シーンに適した機能の強化や追加が可能になり、商品の競争力強化につながる。さらに将来は、マリン製品や電動アシスト自転車などバイク以外の製品のコネクテッド化も進め、潜在ニーズの掘り起こしや効率の良い販売促進活動、需要予測による生産効率化などへつなげる考えだ。
日刊工業新聞2019年4月19日