麻酔を自動制御する“ロボット”、臨床試験開始
患者の状態を測定後、麻酔薬を自動調整
福井大学と日本光電は16日、患者の状態を観察しながら自動で麻酔薬を制御する「ロボット麻酔システム」の開発で、実際の患者に使用して調べる「臨床評価」を3月から始めたと発表した。外科手術中などの患者の状態を測定しながら、全身麻酔に使用する薬剤の全てを自動的に制御する。麻酔科医の労力軽減が期待され、質の高い医療の提供につながる。60人の患者を対象にした臨床研究を進め、2022年度の発売を目指す。
患者の状態を測定して出力するモニターと制御用のコンピューター、薬剤を注入する注射ポンプから構成される。患者の脳波や血圧などを測定し、その状態や変化に応じ、鎮静薬や鎮痛薬、筋弛緩(しかん)薬といった麻酔薬の調整を自動で行う。麻酔科医の負担が軽減され、人的ミスの予防にもつながる。
現在、婦人科や耳鼻科などの領域で21例実施しているという。同大医学部の重見研司教授は「自動血圧計のように、幅広く使ってもらえるシステムになると期待している」と話した。
患者の状態を測定して出力するモニターと制御用のコンピューター、薬剤を注入する注射ポンプから構成される。患者の脳波や血圧などを測定し、その状態や変化に応じ、鎮静薬や鎮痛薬、筋弛緩(しかん)薬といった麻酔薬の調整を自動で行う。麻酔科医の負担が軽減され、人的ミスの予防にもつながる。
現在、婦人科や耳鼻科などの領域で21例実施しているという。同大医学部の重見研司教授は「自動血圧計のように、幅広く使ってもらえるシステムになると期待している」と話した。