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“チャイルドシート”でレンタカー業界に攻める

ベビー用品特化のクリーニング店、法人顧客の獲得狙う
“チャイルドシート”でレンタカー業界に攻める

ベビーカー本体からシートを外す小林社長(左)

 キッズぽけっと(埼玉県松伏町、小林勝彦社長、048・991・0858)は、チャイルドシートのクリーニング事業で、レンタカー業界の需要を開拓する。個人客に加えて法人顧客を取り込むことで、エンドユーザーである親たちの清潔・安心・安全志向に応える。2019年3月期見込みの売上高約2500万円を3年後に1億円に引き上げる考え。

 同社はベビー用品に特化したクリーニング店。年間約5000件受注しており、内訳はチャイルドシートが約50%、ベビーカーが約46%。14年の事業開始以来、累計4万件超の実績を持つ。

 首都圏の大手レンタカー会社からは年間900台程度の引き合いがあり、今年半ばごろまでの受注獲得を目指す。通常料金は消費税込み、送料別でチャイルドシートとベビーカー(1人乗り)がそれぞれ4800円。今後、法人向けの料金設定も検討していく。

 本社工場の1拠点を持ち、顧客とは自社便と宅配便で直接、または東京、埼玉、千葉、茨城の1都3県の198の取扱店経由で品物をやりとりしている。

 品物は本体からシート類を分解し、シート、ボディーを別々に洗浄。水洗機ではまとめ洗いでなく1点ずつ、化学物質を含まないオーガニックせっけんなどを使う。子どもがなめても害がないように防虫・防カビ加工はしない。ベルトの汚れなどは手作業で洗う。約70度Cで乾燥する。

 日本自動車部品工業会の調べでは、チャイルドシートの16年の年間出荷は105万台程度。ベビー用品をクリーニングする企業は全国に十数社あるとされるが、専業の同社は「チャイルドシートなどがきちんと洗えることを広くアピールしていく」(小林社長)としている。
日刊工業新聞2019年3月8日

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