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ヤマハ発、新卒採用で“エントリーシート選考なし”が3年目に!

後に続く企業は増える?気になる面接負担
ヤマハ発、新卒採用で“エントリーシート選考なし”が3年目に!

ヤマハ発動機公式採用ページより

 ヤマハ発動機は2020年の新卒採用として245人(19年新卒内定者数比44人減)を計画する。3年連続で総合職でのエントリーシート(ES)選考は行わない。同社は「面接が増え負担は増えるが人物重視の採用につながる。学生からも社内の雰囲気が伝わりやすいと好評のようだ」としている。

 採用の内訳は大卒者185人(19年新卒内定者数比43人減)、うち技術系120人(同31人減)、事務・営業系65人(同12人減)。高校卒は60人(同1人減)。19年は当初計画より多く新卒者を内定した。ロボティクス事業の強化のため、制御領域の学生を積極採用する計画。

日刊工業新聞2019年2月21日掲載
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
最近、働き方や新卒採用関係の取材が続いていて、そこで会った企業の人事部門や有識者のほとんどが「エントリーシート(ES)はよくないよね」と語っていました。学生も企業も双方の負担が多いのに、本音よりも選考対策用の言葉がばかりで、その学生が企業にマッチするかどうかの参考にならないからです。対策用の回答になってしまうのは、学生だけが悪いのではなく、企業側が招いたことでもあります。それでもES選考がなくならないのは、面接やインターンの選考はさらに負担が大きいから。最近ではESをAIで分析するサービスも出てきています。ヤマハ発はES選考なしが3年目ですが、同社の後に続く企業は少ないです。どう時間的コストのバランスをとっているのか気になります。

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