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3者帝国ホテル会談「経営統合の話は一切していない」(日産社長)

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3者帝国ホテル会談「経営統合の話は一切していない」(日産社長)

(左から)三菱自動車の益子CEO、日産の西川社長、仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長

 仏ルノー会長のジャンドミニク・スナール氏が14日に来日し、連合を組む日産自動車の西川広人社長、三菱自動車の益子修最高経営責任者(CEO)と帝国ホテル(東京都千代田区)で会談した。

 その内容について西川社長は「共に食事をしたが、(日産とルノーの)経営統合などの話は一切していない。明日、業務課題などをテーマにミーティングする」と明かし、益子CEOは「連合を強化し成功させようと改めて確認した。組織運営でも見直すべきところがあれば、見直そうと(前向きな)良い話し合いができた」と手応えを語った。

 スナール氏は、ルノー会長兼CEOを辞任したゴーン被告の後任会長に1月に選任されて以来、初めて来日した。西川日産社長は14日夜、「明日、いろいろな人(日産幹部)をスナール氏に紹介したい」とも話した。

 3社連合を束ねてきたゴーン被告が不正問題で退場したことで連合の土台が揺らぎ、日産とルノーとで主導権争いが表面化した。ただ3社で連合維持を重視する姿勢は共通しており、日産は4月に臨時株主総会を開き、スナール氏を取締役として迎えることを決めた。

 日産の後任会長人事や、ルノー優位の資本関係の見直し議論などで両社対立の火種はくすぶるが、スナール氏は来日直後、会長人事について記者団に「その話は時期尚早」と語った。今回のトップ会談では信頼醸成が第一目標となる。

日刊工業新聞2019年2月14日

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