テールランプが美しいのはドイツ車?

 昼間の短いこの季節。日暮れ時、自動車のテールランプが延々と連なって家路を急ぐ様子は、何かもの悲しさをかき立てる。人手不足の中で、遅くまで仕事で運転する人からすると、なおさら情緒的に見える光景だろう。

 ドライバーにとって、最も接することの多いデザインが車のリアボディー。特にテールランプは残像となって目に焼きつき、車の顔であるフロントよりむしろ車種を特徴づけるデザインになっている。

 最近の日本車には、売れ筋ランキングの上位車種にも、いかがなものかと感じるテールランプのデザインが見受けられる。意味不明なデザインモチーフが突如使われているものや、不自然にぐいっとねじれたもの。「なぜこの形にしたんだろう?」と不思議に思う。

 一方で、美しいテールランプは、運転しながらも視覚にすっと溶け込み、好ましい気持ちを無意識のうちに抱いてずっと見ていたいような気がする。マツダの初代「ロードスター」や日産の「キューブキュービック」などが好みだ。

 特徴的で美しいランプはドイツ車にも多いように思う。もっとも人それぞれ嗜好は異なる。車のおしりの何げないような話ではあるが、美しい形は確実に、運転手たちの癒やしになる。

日刊工業新聞2019年1月31日

  

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