NTT東西が基幹システム仕様統一で得る利益
19年度から順次運用を開始
NTTは2019年度から、NTT東日本とNTT西日本で異なる基幹システムの仕様を統一する。NTT東が19年度、NTT西が20年度に運用を始める。東西が個別に行っていた二重開発の解消により年間数百億円を費やしていた開発コストを大幅に圧縮する。
NTT東とNTT西が提供する光回線など各種サービスの顧客管理や設備管理システム、社員の業務管理システムなど主要な全システムの仕様を統一する。従来はNTT東西それぞれが各サービスで独自にシステムを開発し、料金プランやサービス内容が変わるたびにシステム変更を行っていた。これらシステムの仕様を統一すればシステム変更作業を効率化でき、開発期間も短縮。従来よりも迅速に新サービスを販売できるようになる。
NTTは23年度までに17年度比8000億円以上のコスト削減を中期経営戦略で掲げる。固定電話の音声通話収入減で減収が続くNTT東西を中心に、ネットワーク設備の運用人員を今後7年で半減する方針。NTT東西はデジタル化や人工知能(AI)活用を推進しつつ、基幹システムも仕様を統一して無駄を省き、利益の安定化につなげる。ただシステムの仕様統一はNTT東西の組織的な統合につながる動きではないとしている。
NTT東とNTT西が提供する光回線など各種サービスの顧客管理や設備管理システム、社員の業務管理システムなど主要な全システムの仕様を統一する。従来はNTT東西それぞれが各サービスで独自にシステムを開発し、料金プランやサービス内容が変わるたびにシステム変更を行っていた。これらシステムの仕様を統一すればシステム変更作業を効率化でき、開発期間も短縮。従来よりも迅速に新サービスを販売できるようになる。
NTTは23年度までに17年度比8000億円以上のコスト削減を中期経営戦略で掲げる。固定電話の音声通話収入減で減収が続くNTT東西を中心に、ネットワーク設備の運用人員を今後7年で半減する方針。NTT東西はデジタル化や人工知能(AI)活用を推進しつつ、基幹システムも仕様を統一して無駄を省き、利益の安定化につなげる。ただシステムの仕様統一はNTT東西の組織的な統合につながる動きではないとしている。
日刊工業新聞2018年12月19日