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おせちの定番“ハゼの甘露煮”、生産ピーク

平松食品、三河産ハゼで地域伝統の甘露煮も
おせちの定番“ハゼの甘露煮”、生産ピーク

ハゼ甘露煮を計量して詰める工程

 おせちの定番、生産真っ盛り―。平松食品(愛知県豊橋市、平松賢介社長、0533・77・2468)は、ハゼ甘露煮の生産のピークを迎えている。

 今季は中国産ハゼを使った甘露煮を全国量販店向けに約2トン出荷するほか、三河産ハゼによる地域伝統の「三河本はぜ甘露煮」約700キログラムを豊橋市周辺限定で販売する。タレのにおいが立ち込める工場内では従業員が作業に追われている。

 中国産は焼いたハゼを仕入れるが、三河産は生魚から3日間かけて生産する。昨年からは茶葉と一緒に炊き上げ、臭みを和らげる製法を導入している。生魚からの生産者は全国的にも三河地域でも数少ない。平松社長は「甘露煮づくりの歴史をつなげていきたい」と熱っぽく語る。

 同社直営店価格は中国産が75グラム450円、三河産が同520円(いずれも消費税込み)。
日刊工業新聞2018年12月7日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ハゼの甘露煮がおせちの定番?と不思議に感じたのですが、三河湾沿岸では長寿を願う魚として欠かせない一品だそうです。自分の故郷以外のおせち料理も食べてみたいです。

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