ラガーマンと対決も、百貨店の新春福袋が“コト”シフト

体験型商品が増加中

 百貨店が新年に発売する新春福袋で、年々「体験型」が増えている。2019年は日本開催のラグビーワールドカップに関連し、ラガーマンとのラグビー対決などを企画。女性を中心に人気のヨガや新型特急の試乗会に参加できる商品など、ジャンルも広がっている。「モノ」から「コト」へのシフトが福袋でも鮮明になっている。

 ラグビーワールドカップは、日本初開催はもちろんのこと、アジア初開催でもある。百貨店もこれを盛り上げるべく、ラグビー関連の福袋が多い。高島屋が1月2日に発売するのは、釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)で元ラガーマンの松尾雄治氏から約2・8キログラムの24金ラグビーボールが手渡されるもの。松尾氏のサイン入りラグビーボール贈呈や記念写真撮影がある。限定1人で、価格は消費税込みで3100万円。高額商品には違いないが「24金のボールは通常なら3888万円相当なので、かなりお得」(広報部)と説明する。

 伊勢丹新宿店は元ラグビー選手の伊藤剛臣氏が結成したドリームチームと試合し、記念撮影などができる「夢袋」を12月12日にオンラインストアで発売する。限定1点で、価格は同216万円。小学生からシニアまで、ラグビーチームによる申し込みを想定する。

 京王百貨店は東芝ラグビー場(東京都府中市)で、東芝のラグビー選手とともにタックルやスクラムの体験、関係者以外立ち入り禁止エリアの見学ができる体験福袋を用意した。サイン入りラガーシャツや東芝の公式戦(6月頃開催)チケットも入る。1月2日の販売で、女性限定。予定数は20人。価格は同5500円。

 ラグビー以外では、東急百貨店がヨガで有名な三和由香利さんとのヨガレッスンを1月2日に売り出す。価格は同5万4000円で、先着順の30点限定。「心と体をすっきりする」をテーマにしており、東京西川の布団や高さが調節できる枕がセットになっているのも特徴だ。

 西武池袋本店は西武鉄道が19年3月に投入する新型特急車両「ラビュー」の試乗会に参加できる福袋を1月1日に発売する。価格や個数は未定。

 百貨店各社はコト消費の拡大により、福袋に限らず、通年で体験型の商品が増えるとみている。今後は各社の工夫を凝らした体験型商品が、時期に関係なく出てくる可能性もありそうだ。
(文=丸山美和)

日刊工業新聞2018年11月13日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。