保育所割り当て1000人分を数秒で導くAI、ゲーム理論を応用

富士通が自治体向け業務支援ソフト

 富士通は人工知能(AI)「ジンライ」を搭載した自治体職員向け保育業務支援ソフト「MICJET MISALIO 保育所AI入所選考」を発売した。申請者の多様な要望や自治体が定めるきめ細かい基準に基づき、数秒で1000人規模の児童の保育所割り当てを自動で行える業界初の自治体向け保育業務支援ソフト。価格は個別見積もり。2020年度末までに関連事業を含め売上高約20億円を目指す。

 ゲーム理論と呼ばれる利害が一致しない人々の関係を合理的に解決する数理手法を応用し、優先順位に沿って可能な限り全員が高い希望をかなえられる1000人規模の割り当てを数秒で導き出す。

 現在、大津市をはじめとする30以上の自治体で先行して実証を実施。18年度中に滋賀県草津市が導入を予定。東京都港区も19年度中の導入を検討中という。

 保育所入所選考業務は各自治体が定める申請者の優先順位やきょうだい同一入所希望などの複雑な条件に基づき、全申請者の希望が最大限かなうように自治体職員が割り当てているが、選考作業や申請者への結果通知に時間がかかっている。選考が複雑化するため、きめ細かい要望に対応する新たな基準を採用しにくい課題があった。

日刊工業新聞2018年11月14日

  

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