5G時代に活躍する“スマート街路灯”とは?

NECが2020年頃に商用化へ

NECは第5世代通信(5G)時代に向けて、アンテナや通信機能を搭載したタワー型の本体に、カメラやデジタルサイネージ(電子掲示板)、スピーカーなどを装備した多機能型の「スマート街路灯=写真」を試作開発した。街中に設置してデータを収集し、人工知能(AI)による分析を利便性や安全対策に生かしたり、災害時の情報配信などに役立てたりできる。2020年頃をめどに商用化を目指す。

NECがスマート街路灯をコンセプトとして打ち出すのは初めて。5Gを実現する手段に加え、社会インフラに情報通信技術(ICT)を組み込んだ「セーファーシティ(安心・安全な都市)」を実現するパーツとして提案する。

5Gは基地局のカバーエリアが狭く、高速・大容量の特徴を生かすには100―300メートル程度のセル単位でのアンテナ設置が求められる。

本格普及期には膨大な数の基地局やアンテナが必要となることから、街の景観に自然に溶け込むようなデザインと便利な機能をスマート街路灯に盛り込んでいく。

ネットワークカメラの映像や各種センサーデータは監視センターで収集、解析し、交通量や歩行者量に応じて、その場の状況に応じた案内や誘導をサイネージやスピーカー経由で行うことが可能。

災害時には街路灯同士を連携して独立したネットワークを形成。浸水センサーや震度センサーを活用した現場の情報収集や避難経路の表示による誘導など地域のサービスステーションとしての活用も想定する。

スタジアムでの利用は20年東京五輪・パラリンピックでの採用を目標とし、その先駆けとして19年開催のラグビーワールドカップでの実証も提案する。商店街では来訪者の動線に加え、映像や音声の解析により、トラブルの未然防止にも生かせる。
スマート街路灯

日刊工業新聞2018年10月19日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。