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サントリー×日立、複雑な飲料の生産計画をAIで1時間に

40分の1に短縮、働き方改革に
 サントリー食品インターナショナルと日立製作所は31日、人工知能(AI)を活用し生産計画を自動立案するシステムを開発したと発表した。2019年1月から運用を開始する。生産計画は複数の熟練者が週平均40時間をかけて立案しているが、新システムにより同約1時間で自動立案できる。サントリーは国内の自社・委託先の主要工場に適用し、生産計画を最適化するとともに、働き方改革にもつながる。

 サントリーの計画立案ノウハウと日立のAI技術を組み合わせることで、需要の変化や複雑な制約条件下で最適な生産計画をつくるシステムを開発した。サントリーの拠点で検証したところ、作業時間を週平均約1時間に短縮できる見通しになった。

 飲料メーカーはニーズの多様化、天候による需要変動に柔軟な供給が求められる。これまで担当者の経験に基づいて生産計画を立てており高度な能力と時間を要していた。

 日立は開発したシステムを汎用化し、製造業向けソリューションの一つとして展開する。
日刊工業新聞 2018年11月1日
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
多くのパラメーターの反映はAIに向きそうです。

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