トヨタの通期予想、営業益2.4兆円に上方修正

 トヨタ自動車は6日、2019年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を上方修正し、営業利益が前期比ほぼ同額の2兆4000億円、売上高が同0・4%増の29兆5000億円になりそうだと発表した。8月までは減収・営業減益予想だったが、円安基調による輸出の採算改善や販売コスト改善などを反映し、増収・営業増益に転じる。売上高は過去最高を更新する見通しだ。一方、連結販売台数は890万台で見通しを据え置いた。

HV部品、米生産視野


 営業利益ベースでは為替の円安効果が1250億円と大きく寄与する。通期の想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=130円と、8月時点からそれぞれ4円の円安に修正した。この影響で設備投資額も当初計画比100億円増の1兆3800億円に増額する。

             

 会見した小林耕士副社長は「年計画ベースで過去最高に近い数字だ」と評価した。しかし「地域別では7勝8敗くらい。まだまだシェアが追いついていない所がある」と気を引き締める。

 他方、北米自由貿易協定(NAFTA)の新協定対策として、米国での現地調達率を引き上げる考えを示した。現状、日本で生産しているハイブリッド車の部品について「順次、米国で生産することを視野に入れている」(小林副社長)ことを明らかにした。

 同日発表した18年4―9月期連結決算は、売上高が前年同期比3・4%増の14兆6740億円で過去最高を更新。営業利益は同15・1%増の1兆2618億円だった。欧州やアジアでの販売増や車種構成の改善、原価低減、品質関連費用削減によるコスト低減などが寄与した。
            

日刊工業新聞2018年11月7日

  

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