「MRJ」の資本増強、トヨタや商社は参加せず

三菱重工、年内に2200億円実施

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三菱重工の宮永俊一社長
 三菱重工業は31日、国産小型ジェット旅客機「MRJ」の開発子会社である三菱航空機(愛知県豊山町)に対し、年内をめどに2200億円の資本増強を実施すると発表した。2020年半ばの量産初号機納入に向け、三菱航空機の債務超過を解消して開発を支援する。トヨタ自動車、大手商社3社など他の株主は増資には参加しない。

1700億円を新たに投入するほか、三菱航空機への債権500億円を放棄する。18年3月末時点で約1100億円の債務超過状態から、純資産は約1100億円になる。三菱重工の宮永俊一社長(写真)は増強した資金を「開発、納入から量産体制の構築まで用いる」と説明した。

株式を各1―10%保有する他の株主は追加出資しないため、三菱重工の持ち株比率は64・0%から86・7%に高まる。小口正範副社長は「我々だけで資本増強したいと説明してきた」と他の株主には要請していなかったことを明かした。ある他の株主企業の首脳は「うちはマイノリティー。現在の出資比率で増資要請に応える検討はするが、三菱重工が考えること」と語っていた。

日刊工業新聞2018年11月1日

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