トヨタとマツダが部品連携、米に共同で新工場建設へ

折半出資で約1800億円投資

 トヨタ自動車とマツダが米アラバマ州に共同で新工場を建設するのに伴い、両社系の部品メーカーが系列の枠を超え、共同出資で新工場の建設を検討していることが分かった。資本・業務提携しているトヨタとマツダは2021年をめどに年産能力30万台の新工場を稼働する計画で、ボディー部品やシートで系列部品メーカーが協力する見込み。円滑な工場設立や稼働率の確保などを見据え、連携体制を構築する。

 ボディー部品ではトヨタ系の豊田鉄工(愛知県豊田市)、マツダ系のキーレックス(広島県海田町)とワイテック(同)の3社が共同出資の新工場を検討している。出資比率は豊田鉄工が34%、キーレックスとワイテックがそれぞれ33%で調整するとみられる。

 シートではトヨタ系のトヨタ紡織、マツダ系の東洋シート(同)とデルタ工業(広島県府中町)の3社で検討を進めている。物流面に課題のある大物部品は現地生産が基本となるため、トヨタ系とマツダ系が協力して効率化を目指す。

 トヨタとマツダは新工場に折半出資で約16億ドル(約1800億円)を投資し、トヨタは小型車「カローラ」で、マツダは北米に新投入するスポーツ多目的車(SUV)でそれぞれ年産能力15万台を確保する。トヨタはカローラをすでに米国で生産しているが、マツダは米国に工場がないため系列部品メーカーが進出しておらず、両系列の部品メーカーが連携を模索していた。

 マツダは14年にメキシコで新工場を稼働しており、ボディー部品ではキーレックスとワイテックが、シートでは東洋シートとデルタ工業がそれぞれ現地に共同出資で進出している。

 米国では、メキシコでの組み合わせにトヨタ系が加わる構図。工場の稼働率などを考慮し、トヨタとマツダ向け部品の混流生産も検討している。

日刊工業新聞2018年11月6日

  

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