パナソニックが溶接ロボットで協調路線、他社製と連動・互換性

 パナソニックは溶接ロボットなどの制御システムについて、競合他社の機器とつながる協調路線に転換する。検査機や搬送ロボットといった周辺機器と連動するだけでなく、他社の溶接ロボットと互換性を持つ仕組みを2019年中に構築。溶接ライン全体を統合管理し、効率化する。システムに他社製をつなげると、必ずしも自社製品の拡販に結びつかない。同社は付加価値を高められるシステム全体の販売に力を入れ、“稼ぐ力”を引き上げる。

 パナソニックは19年春をめどに、データ通信と処理の共通仕様といった統合システムの概要をまとめ、協業企業を募る。特にロボットの動きを制御する自社のコントローラーは他社の溶接ロボットと互換性を持たせる。溶接工程ごとに顧客がメーカーを自由に使い分けられるようにする。

 検査機や溶接ロボットを連動できると、IoT(モノのインターネット)の中でも高度とされる機器間通信(M2M)が可能になる。溶接後の品質検査の結果を前工程に反映する「フィードバック」に生かせる。加えて、事前に計測した溶接対象物のわずかな形状の違いから、次工程の溶接ロボットが動きを微調整する「フィードフォワード」も実現できる。

 パナソニックは電子部品の実装機について、検査機など他社の周辺機器を取り込めるシステム「iLNB」を提供している。中国の電子部品メーカーなどから引き合いが多く、実装機はパナソニックの業績をけん引している。iLNBは他社製の実装機と互換性はない。溶接ロボットは他社製とつながる仕組みに発展させ、機器売りからシステム売りへの転換を加速する。

日刊工業新聞2018年10月30日

日刊工業新聞 記者

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10月31日
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