未来のアスリートをアプリで育成!

若いアスリートの体調管理をサポート

体調管理、スマホで正確に


 未来のオリンピック選手育成をサポート―。エムティーアイは、部活動に打ち込む中高生やプロを目指す未成年のアスリートが使いやすいアプリケーションを展開している。2016年にリリースした体調管理アプリ「Atleta(アトレータ)」をスマートフォンにダウンロードすれば、自分の体調やコンディションを正確に記録できる。20年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、アスリート育成をサポートする。

 「近年問題となっている“体を壊すほどのトレーニング”をなくしてほしい」。コーポレート・サポート本部広報室の吉野亮室長は真剣な表情で語る。

 アトレータは選手が自らの体調に関する情報を入力すると、指導者もアプリを通じてこれを見られる仕組み。習う側と教える側で情報を共有できる。テスト後で寝不足の生徒のトレーニングは軽くするなど、体を壊さないための配慮が可能。既に200以上のスポーツチームで導入されている。

 痛みのある部位に関しても情報を共有できるため、けがの予防にもつながる。吉野室長は「日本はスポーツにおいてデータをとって活用するという意識が低く、諸外国に遅れている。未来のアスリートを健康的に育てるためにも活用してほしい」と意気込む。

 また、生徒自身の自己管理能力を高める狙いもある。毎日の自分の健康状態を記入して意識することで、自らトレーニングの質や量のコントロールも覚えてほしいという。指導者と生徒のコミュニケーションを円滑にし、未来のアスリート育成を手助けする。

 17年からは女性アスリートに特化したアプリも展開している。女性の健康をサポートするアプリ「ルナルナ」に「ルナルナスポーツ」を追加した。

 同アプリでは基礎体温や試合、合宿の日程を記入すると、月経日が重なりそうなときにアラート表示してくれる。日々のコンディションをカレンダーに5段階で記録する機能もあり、月経前症候群(PMS)や月経痛管理にも役立つ。

 身軽さや体形の美しさを求められる競技では、やせすぎによる女性の無月経が問題となっている。同アプリで自分自身の身体の知識を深めてもらい、健康への意識を高めたい考えだ。
(文=門脇花梨)
選手は自分の身体の状態を入力できる

日刊工業新聞2018年9月25日

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
09月27日
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アスリート育成の機運が高まっている今、未成年に対する指導者側の配慮に注目が集まっている。また競技終了後の人生まで考えれば、女性特有の健康を守りながらの指導は必要不可欠。スマートフォンという身近にあるものを使った健康管理の広がりに期待がかかっている。(門脇花梨)

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