運転手不足に救いの手、連結トラック実証広がる

日立物流は2019年2月にも開始

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全長25mの連結トラック実用化へ実証を各社が進める(ヤマトが実証中の車両)
 日立物流は2019年2月にも、物流生産性の向上を狙いに、全長21メートルダブル連結トラックの実証試験を始める。自動車部品物流子会社バンテック(川崎市川崎区)が2セット導入して運行時の課題を確認のうえ、全面展開を視野に入れる。トラック運転手不足の深刻化が懸念される中、運転手1人当たりの積載量を増やすことで生産性を高めるとともに、二酸化炭素(CO2)排出量削減の環境負荷低減にもつなげる。

 バンテックは北関東各地と愛知県豊田市の間で運行している自動車部品輸送の一部で、ダブル連結トラックを実証する。途中、静岡県富士市に設ける中継拠点で運転手を交代させることで、長時間運行の是正を図り、労働環境の改善と運行管理リスクの低減を狙う。

 導入するダブル連結トラックは、側面が上方向に大きく開き、作業性の良いウイング仕様。全長11メートルのフルトラクター(けん引車)と、同10メートルのドーリー(台車)式フルトレーラーで構成。後部車両はドーリーを切り離してトラクターと連結すれば、セミトレーラーとしても運行できる。

 現在、運転時の操作性を高める技術の搭載など、メーカーと仕様を詰めているという。

 ダブル連結トラックは、大型トラック約2台分の貨物を運べるとして、陸運業界では期待が大きい。現行の特殊車両通行許可基準は全長21メートルまでだが、これを全長25メートルに緩和しようと、17年度に福山通運やヤマト運輸などが走行実験を開始し、安全性を確認中。

 18年度内をめどに、本格導入時の条件などを取りまとめる見通しだ。

日刊工業新聞2018年8月1日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局DX編集部
ニュースイッチ編集長

トラック運転手にとっては、運転する車体の全長が2倍になるので、運転自体の負荷はやはり大きくなるのでしょうか。文章中にある「運転時の操作性を高める技術」が期待されます。

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