日本にぐいぐい食い込む独の自動車部品大手、次は「無人タクシー」の狙い

コンチネンタル、最新技術の提案一段と

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ロボットタクシーの試験車両
 独コンチネンタルは年内に無人で自動走行するロボットタクシーの試験車両を日本の拠点に導入する。独にある試験車両と同じモデルを日本向けの仕様に調整し、自社のテストコースで試験走行を始める計画だ。2018年に入り日本で車メーカーやタクシー事業者による自動運転車を使った交通サービスの実証実験が相次いで始まった。日本への試験車両の導入でセンサーや車両制御といった技術開発や技術提案を強化し、日系車メーカーなどへの採用を狙う。

 ロボットタクシーは日本法人のコンチネンタル・オートモーティブ(横浜市神奈川区)の拠点に導入する。運転手が不要な「レベル5」に相当する自動運転技術を搭載し、車載カメラやミリ波レーダーなどで車両の周辺情報を検知しながら地図情報をもとに時速10キロ―20キロメートルで走行する。

 コンチネンタルはこれまでに独フランクフルト市の大学敷地内でロボットタクシーの走行実験を実施した。ロボットタクシーの試験車両を導入するのは独に次ぎ日本が2例目。

 当初は自社テストコースでの利用を想定する。独のように外部機関と連携した実験を日本でも実施できないか今後検討する。

 日本では高齢化や人手不足が深刻化することを背景に、新たな移動手段としてロボットタクシーの運用が期待されている。日産自動車とDeNAは自動運転車両による交通サービスの実証実験を3月に実施。大和自動車交通は群馬大学や日本総合研究所(東京都品川区)と連携し、22日からタクシー事業者として全国で初めて公道実験を始めた。

日刊工業新聞2018年5月28日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

コンチネンタルは日系自動車メーカー向け売上高を19年に14年比で2倍となる5400億円以上に引き上げる計画を掲げる。ロボットタクシーを含む最新の自動運転技術や電動化技術の提案を一段と積極化し、日系メーカーと取引を拡大する。

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