東京五輪開催中、クルーズ客船で宿泊はいかが

JTBが横浜でホテルシップを実施

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東京五輪開催時に横浜港で実施する日本初のホテルシップ事業のイメージ(横浜港に停泊中のダイヤモンド・プリンセス)
 JTBは25日、2020年の東京五輪開催期間中に横浜港山下埠頭(ふとう)でクルーズ客船を宿泊施設として使う「ホテルシップ」を実施すると発表した。米プリンセス・クルーズが保有し、日本近海で就航中の客船「サン・プリンセス」をチャーターし、旅行商品として一般に販売する。五輪期間中に懸念される宿泊施設の供給不足対策のほか、今後の地域大型イベント開催時の活用を視野に知見を蓄える。

 サン・プリンセスの客室は1011室、乗客定員は2022人。宿泊に関する旅行代金は食事やエンターテインメント込みで2泊3日1人7万円台―60万円台を想定。観戦券付き旅行商品として、19年春以降に発売する。

 同日、横浜港に停泊中の客船内で会見したJTBの高橋広行社長は「山下埠頭を五輪が感じられる場所にしたい」と述べ、横浜市と連携して五輪期間中に停泊地を盛り上げる。また「五輪のレガシー(遺産)としたい」考え。国内で将来想定する大型イベント開催時の展開を見据える。

 ホテルシップは客室数の多い客船を、大型イベント開催時に宿泊施設に利用する取り組み。過去の五輪でもスポンサーが顧客を招待する「インセンティブ旅行」などに活用されてきた。

 国は東京五輪での活用を念頭に3月、関係省庁等連絡会議の分科会で法規制上の課題を整理。旅館業法で認めていない窓が無い客室について厚生労働省は5月、イベント開催前後に限って自治体の判断で営業を許可できる通達を出した。各種課題については「本年度中にもガイドラインを取りまとめる」(国土交通省の菊地身智雄港湾局長)見通しだ。

 ホテルシップ停泊候補地には東京港、横浜港、川崎港、木更津港(千葉県)が挙がる。このうち東京港では東京都が4月、スイス・MSCクルーズを協議対象者に選定。客室992室、乗客定員2679人を収容できる客船「MSCリリカ」を使う予定で今後、運営計画を詰める。
(文・小林広幸)

日刊工業新聞2018年6月26日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

JTBのホームページによると、「サン・プリンセス」には屋外シアターが設置されているほか、レストラン施設もかなり充実している模様。一度でいいから宿泊してみたい。

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