コンビニ、「果物」充実へ。女性やシニア層取り込み

セブンは人気の冷凍品で攻める、ローソンは異なる品種“食べ比べ”

 コンビニエンスストアが果物の販売に注目している。セブン―イレブン・ジャパンは10月中旬に、冷凍のイチゴやメロン、オレンジを発売する。ローソンは健康志向型店舗「ナチュラルローソン」で9月末から、果物の食べ比べを組み込んだ販促を実施する。果物は店頭に華やかさを添え、女性客の取り込みにも効果的なアイテムだ。健康志向のシニアにも訴求する。

 セブン―イレブンはセブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド「セブンプレミアム」の冷凍食品の品ぞろえに、イチゴなどを加える。夏に発売した冷凍のブドウが会員制交流サイト(SNS)で話題となり、「びっくりするような売れ行き」(石橋誠一郎取締役執行役員)だったことから「間違いなくマーケットがある」と判断した。

 イチゴを冷食にする際には房の菌を洗浄する必要があり、冷凍して溶かすとドリップ(汁)が出る。セブン―イレブンは海外メーカーの技術を取り入れることで、この弱点を克服した。

 水分量が多いメロンのドリップについても、抑える工夫をした。石橋取締役執行役員は「セブンでしか買えない冷凍果実」と、自信をみせる。

 共働き家庭の増加などで短時間で準備できる食材への需要が高まっていることから、同社は冷凍食品を強化アイテムに位置付け、販売スペースを拡大している。冷凍の野菜や肉系総菜などとともに、冷凍果実も売り込んでいく予定。

 ローソンはナチュラルローソンで30日から販促の一環として、一部の店舗で週末に「日本のおいしい果物めぐり」を始める。全国の果物を期間限定で取り寄せ、違う品種のナシを並べるなどして、食べ比べを促す。

 ローソンの農業生産法人「ローソンファーム」が生産しているミカンなども販売する。ナチュラルローソンの店舗数は8月末時点で144。首都圏のみで展開しており、女性客が多い。全国1万3000以上ある通常のローソン全店では扱いにくい、少量生産の商材も販売できる強みを生かしている。
(文=江上佑美子)

日刊工業新聞2017年9月26日

明 豊

明 豊
09月26日
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最近、若い人はあまり果物も食べないらしい。最後の晩餐は果物でもいいと思っている自分にとって、コンビニで果物を買うのはまだハードルが高いのだが…。

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