猫の善玉菌、人や犬と違っていた!
東大などがふんの細菌解析。高齢猫向けペットフード開発に期待
猫の腸内に生息する細菌群を解析したところ、優勢な「善玉菌」が人や犬とは違うことが分かった。東京大学と日本獣医生命科学大学、日清ペットフード(東京都千代田区)の研究チームが16日付の米科学誌プロスワンに発表した。人や犬より肉食性が強いためとみられる。
善玉菌は食物の消化や腸の免疫機能を助け、健康の維持に重要な役割を果たしている。人の善玉菌はビフィズス菌、犬は乳酸菌の仲間の乳酸桿(かん)菌が多いが、猫は乳酸菌の仲間でも腸球菌(エンテロコッカス属の細菌)が多いことが判明した。離乳前、離乳後、成年期、高齢期、老齢期の猫各10匹について、ふんに含まれる細菌を解析した。
悪玉菌を含むクロストリジウム属には食中毒の原因となるウェルシュ菌などがある。東大の平山和宏准教授によると、人の高齢者でクロストリジウム属細菌が増えるのは腸管の運動の衰えや消化機能の低下が関与していると考えられる。今回の研究成果は将来、高齢猫向けペットフード開発につながる可能性がある。
善玉菌は食物の消化や腸の免疫機能を助け、健康の維持に重要な役割を果たしている。人の善玉菌はビフィズス菌、犬は乳酸菌の仲間の乳酸桿(かん)菌が多いが、猫は乳酸菌の仲間でも腸球菌(エンテロコッカス属の細菌)が多いことが判明した。離乳前、離乳後、成年期、高齢期、老齢期の猫各10匹について、ふんに含まれる細菌を解析した。
悪玉菌を含むクロストリジウム属には食中毒の原因となるウェルシュ菌などがある。東大の平山和宏准教授によると、人の高齢者でクロストリジウム属細菌が増えるのは腸管の運動の衰えや消化機能の低下が関与していると考えられる。今回の研究成果は将来、高齢猫向けペットフード開発につながる可能性がある。