鉄道の車いす1人乗降、段差や隙間の目安策定

東京五輪に向け国交省が後押し

海外はユニバーサルデザインが進んでいる(写真はイメージ)

 国土交通省は2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、競技場最寄り駅や主要乗換駅のプラットホームで車いす使用者が1人で電車に乗降しやすいように整備を進める。直線状のプラットホームで車いす使用者が1人で乗降できる電車との段差は3センチメートル、隙間は7センチメートルとする目安を策定。今後、鉄道事業者に対し、五輪に関連する駅を優先的に整備するよう働きかける。この成果を五輪までに地図化し、利便性を高める。  目安策定にあたり、18年10月から実証実験を行った。手動や電動など、さまざまな車いすの使用者23人を対象に、実際と同じプラットホーム、車両を使って実施。段差3センチメートル、隙間7センチメートルだと87%が単独で乗降できた。  段差はゼロが望ましいが、実際には車両の混み具合や車輪の摩耗状況によって5センチメートル程度の高低差ができることから、どの状態でも乗降可能な3センチメートルを目安とした。段差縮小のためにはプラットホーム全体か端部をかさ上げし、隙間はくし状ゴムなどを使用する。  併せて、五輪で利用されそうな316駅の868本のプラットホームの状況を調査した。その結果、ホームの曲線部の状態や、コンクリート軌道かバラスト軌道(砂利の上に枕木を設置)によってホーム改良のしやすさが大きく変わることがわかった。「全国の全駅が改良されるのが望ましいが、五輪をきっかけに一つでも多くの駅で単独乗降できるよう、事業者に工事をお願いする」(鉄道局技術企画課)方針だ。

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