中・大型油圧ショベルの最新モデル、日立建機が東南アジアで投入する狙い
日立建機は東南アジア市場向けに中・大型油圧ショベル「ZAXIS―7Gシリーズ」4機種を2月から順次発売する。国内や欧州、北米市場で発売しているシリーズの最新モデルとなる。東南アジア市場でも、より高品質な製品・サービスを求める声が強まってきたことを受けて投入する。
第1弾として、タイで2月下旬に受注を開始する。その後、インドネシアやマレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどにも順次展開する計画。一般的な都市土木工事のほか、大規模な公共工事や採石場、鉱山現場での需要を見込む。
同シリーズの30トンクラス機種は油圧システムやポンプ制御を改善し、油圧効率を高めた。そのほかの40トン、60トン、80トンクラスの各機種には最新の油圧システムを搭載することで燃費を低減した。
また全機種で現場や作業内容に応じて作業モードを選択できる。運転室モニターにはECOゲージを表示し、燃費効率の良い操作を支援する。
遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新が行えるサービス「コンサイトエアー」を適用する。そこで得た情報から1次判定を行い、機械復旧の効率化や作業者への支援につなげられる。
【関連記事】 日立が絶対に売却しない子会社とは?
日刊工業新聞 2024年01月24日